商品説明
永井 隆博士の長男、永井 誠一さんの唯一の著書です。
昭和62年13版
被爆後、原子野と呼ばれた浦上の地で親子三人が暮らし始めた様子がまだ幼かった誠一(まこと)さんの視点から語られている貴重な書です。
『・・・・またふろガマも出てきました。- いまでも使っています。ゴエモンガマです。水が入っていたので、割れずに残りました。トタン小屋から、この露天ぶろまで来て、冬も迫った晩秋の夕、秋の名月をながめ、湯ぶねにふかく沈みながら親子でふろを楽しみました。ぬれるような月の光に照らされた原子野の風景は一面に白く光るばかりで、これは荒涼としたものでした。目をつむると、昔のふろ場で、カヤノと二人で窓ガラスに指先で落書きをしていた情景が浮かんできました。・・・・』(本書より)
「深い情愛で結ばれた親子の記憶が保存してある二畳の家 ~ 永井博士親子の如己堂」
http://hayabusa-3.dreamlog.jp/archives/51470861.html
経年によるシミ等も多少ありますが、使用感もなく比較的きれいです。