商品説明
対州馬「ひん太」と歩いた日々――長崎の荷運び馬をもう一度
かつて長崎の坂道では、対州馬が人の暮らしに必要な荷物を運んでいました。その蹄の音をもう一度街に響かせたい。そんな思いから、私は一頭の牡の対州馬「ひん太」を迎えました。
出会った頃のひん太は、人が手を触れようとしても身を引く馬でした。毎日の世話を重ねながら少しずつ信頼関係を築き、頭絡をつけること、引き綱とともに歩くこと、放牧地の外へ出ることに、一歩ずつ取り組んでいきます。
本書は、2015年3月15日から2019年7月31日まで、ひん太を飼養し、長崎の坂道を歩く荷運び馬を目指して過ごした日々の記録です。調教の試行錯誤だけでなく、飼養場所の準備、水や飼料の確保、ぬかるむ土地、虫や蹄の問題、放牧地の移転など、個人で馬と暮らす中で直面した出来事も綴りました。
馬が好きな方、対州馬や長崎の歴史に関心のある方、そして「個人で馬を飼うとは、実際にどういうことだろう」と思う方に読んでいただければ幸いです。
仕様:A5判/ペーパーバック/273ページ